自宅のWi-Fiで見てるYouTube、IPv6接続だと知ってましたか? (IPv6学習のまとめ)
会社で使うPC等ではIPv4がまだ主流で、手動設定やDHCPサーバを利用しIPv4アドレスを設定して使っていると思いますが、
自宅のインターネット接続で見てるスマホ、YouTubeやGoogle検索などIPv6サービスが増えていて、ユーザーが知らないうちにIPv6アドレスが振られていること知ってましたか?
実はスマホやPCはIPv6が優先となっていて、
フレッツ光などのインターネット接続サービスをIPv6 PoEサービスで利用している家庭では、 スマホもPCも、ユーザーは意識せずともIPv6を使っています。
そもそもIPv6が誕生した背景は、IPv4のIPアドレス枯渇問題でした。
NAT技術でIPv4の不足をしのいできましたが、
IoT 5G時代の到来でIPv4だけでは限界となり、IPv6移行が進んでいます。
すでにインターネットトラフィックの30%がIPv6とのことです。(2020年 Google統計)
NAT(Network Address Translation)機能とは
LAN内のコンピュータにはプライベートIPv4アドレスを使い
そのLANとWANを接続するルータ機器にのみグローバルIPv4アドレスを割り当て
ルータ上のNAT機能がグローバルアドレスをプライベートアドレスに、またはその逆の変換を行う技術です。
関係ないと思っていたIPv6ですが、 IPv4との違いが気になって調べてみました。
以下、知ってると役立つ?項目をざっくり整理します。
IPv6アドレスの確認方法
PCやスマホでは起動時やWi-Fi接続時にルータと交信して自動的にIPV6アドレスが生成されます。
■PC(Windows10)では インターネットアクセスのプロパティで確認できます。
コマンドプロンプトから、コマンドライン ipconfig /allで詳細が確認できます。
■家電
Amazon Echo Show5やFireTV4K Stickで
Amazon Echo Show5やFireTV4K Stickで
FireFoxを立ち上げてhttp://test-ipv6.com/に接続して調べてみると、
IPv6アドレスが設定されていました。
IPv6アドレスが設定されていました。
スマート家電でも意識せずにIPv6使ってたんですね。
IPv6アドレスの特徴
IPv4と異なっている、特徴的な項目をまとめました。
- IPv6アドレスは長くて、表記ルールが難しい (詳細は後述)
- 一般のクライアントはIPv6アドレスは自動構成する
ステートフル自動設定モデルを使ってDHCPは使わない。 - 自宅のIPv6インターネット環境では、アドレス自動構成情報はWi-Fiルータから取得する
- 1NICに対して用途の違う複数のIPv6アドレスが自動構成される
- 従来のサブネットマスク設定は必要としない。サブネットIDがアドレスの中に組み込まれている。
- デフォルトデフォルトゲートウェイの設定は不要。自動検出構成する。
- DNSサーバの情報も自動構成される。 RFC6106
- IPv6は重複アドレスの検出アルゴリズムを実行する
- IPv4とIPv6に互換性はなく、直接通信できない
- DNSがIPv4とIPv6の両方を「ひとつ」に見せている
- サーバもIPv6対応し、DNSサーバにAAAAレコードを追加が必要
- IPv6インターネット接続ではNATは使用しない
- IPv4とIPv6のどちらを使うかを選ぶのはユーザ(アプリ)である。
例えばChrome YouTubeアプリ
IPv4アドレス やMACアドレスとの違い
アドレス種類 | 長さ | 構成 | 例 |
IPv6 | 128bit | サブネットプレフィックス + インターフェース識別子 | 2001:0db8:1234:5678:9abc:def0:1234:5678 8 つの16 ビットの16 進数値 先行ゼロは省略できる。 連続ブロックの連続するゼロには、二重コロン(::)を使用できる。 二重コロンはアドレスに1 回のみ使用できます。 |
IPv4 | 32bit | ネットワーク部 + ホスト部 | 192.168.0.1 |
MAC | 48bit | ベンダーID:3バイト + 機器固有のID: 3バイト | D0-AB-D5-75-D4-B2 |
IPv6アドレスの種類
PC Windows10での表示と名称
IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 2404:7a86:71a0:3a00:a0f4:1be7:c550:6144(優先)
一時 IPv6 アドレス. . . . . . . . . .: 2404:7a86:71a0:3a00:9536:ccd8:55c1:8b7c(優先)
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::a0f4:1be7:c450:7144%10(優先)
■IPv6 アドレス
IPv4でいうところのグローバルアドレス。全世界で一意に決まる識別子。
■一時 IPv6 アドレス
IPv4でいうところのグローバルアドレス。全世界で一意に決まる識別子。
一時 IPv6 アドレスは、匿名アドレスと呼ばれる IPv6 アドレスで、24h または PC 再起動時にアドレスが変更される。
インターネット通信時は、この一時 IPv6 アドレスが使用され、クライアント PC の匿名性を担保しています。
インターネット上からの IPv6 デバイスへのアクセスは
ルータやPCのセキュリティで守られており、
基本的には外部からアクセスすることはできない。
基本的には外部からアクセスすることはできない。
(逆にルータとPCのファイアウォールを止めたらアクセスできる)
■リンクローカル IPv6 アドレス
fe80::ではじまるブロードキャストドメイン内の通信に対してのみ有効な特別なIPアドレスです。
すべてのネットワークインターフェースには、リンクローカルユニキャストアドレスを設定する必要があります。
IPv6 アドレスを自動設定する機能でも利用されます。
■ループバックアドレス(::1/128)自分自身を示す。
IPv4 における127.0.0.1 に相当。
IPv4 における127.0.0.1 に相当。
PCでping localhostすると、デフォルトはIPv6
■マルチキャストアドレス(ff0xから始まる xには1から8までの数字が入る)
いくつかのノード宛にまとめてパケットを送信する
同一リンク内の全ノード ff02::1(全ノードマルチキャストアドレス)
同一リンク内の全ルータ ff02::2(全ルータマルチキャストアドレス)
長くなってきたので
IPv6アドレスの自動構成プロトコルや
各種IPv6確認コマンドは別記事にします。
IPv6 結構複雑ですね,
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