トヨタ2018年版T-Connectナビ使用レビュー。T-Connectサービスは便利に使えるか?

大衆車ですが最近車を更新しました。
以前のエントリーナビからT-ConnectナビNSZT-W68Tに変更したので、トヨタが宣伝する、「くるまとつながる、未来のカタチT-Connect」を実際に使ってみました。

結論から言うと、常時接続の通信モジュールDCMをつけていない車では、たくさんあるT-Connectサービスの大部分は便利には使えませんでした、詳細は以下にレポートします。(2019/4時点)


まずT-Connectは提供サービスが多岐にわたり、できることがわかりにくいので主要機能を一覧に整理しました。

次に、DCMなしのマイカーとマイスマホiPhoneのWi-Fiテザリングで実際にT-Connectサービスを使ってみて、便利に使えるか項目別に評価しました。


DCMとはレクサスやクラウン等の高級車には標準装備、大衆車ではオプションの、「車」と「トヨタスマートセンター」を常時接続する通信モジュールです。
DCMオプション装着は+約5万、無料期間以降はパケット代込みの利用料が年12,960円必要です。(2019年時点)

DCMがついてない車でも、スマホのWi-Fiテザリングを使って、「トヨタスマートセンター」と接続できるのですが、スマホの操作が面倒かつ通信費発生で利用シーンは限定的と認識しました。
AndroidだとBluetooth接続ができるため取り扱いは若干ましですが、iPhoneだとWi-Fiテザリングの操作が都度必要で利便性はとても低いです。


また我家は戸建で、駐車した際には家の無線ルータの電波が届きWi-Fiと自動接続される為、自宅での地図の自動更新とGメモリのダウンロードなどは便利です。


T-Connectサービス主要機能を一覧と項目別に評価

T-Connectサービス名 できること 私の評価
マップオンデマンド 新しい道路ができると地図変更部分をセンターから配信することで、 ナビの地図データを短期間で更新できるサービス
ドライブプラン パソコンやスマホで調べたスポットを「Gメモリ」として登録、最大5件までの目的地を設定したルートを「Myルート」として、トヨタスマートセンターに保存され、ナビでもダウンロードできる。
関連スマホアプリ TCスマホナビ (トヨタコネクティドのアプリ。車とナビがあればGメモリ、Myルート、通れた道メニュー連携が利用できる。)  
関連スマホアプリ NaviCon (Bluetoothでナビの目的地やルートをスマホで設定できる。 GoogleやAppleマップで検索したスポットも目的地に設定できる。)
T-Connectサービスとは関係ない汎用のデンソーのアプリ
エージェント(音声対話サービス) 音声でナビの目的地をセットする ×
エージェント(先読み情報案内サービス) 目的地設定をしなくても、これまでの走行履歴から行き先や経路を予測して、事故・ 渋滞・天候・残燃料の案内を、ナビ画面にお知らせするサービス ×
Tルート探索(プローブ情報付) 「Tルート探索(プローブ情報付)」は、「推奨ルート」の情報に各地を走行しているユーザーから収集した交通情報を加えた豊富なリアルタイム情報を活用したルート案内するハイブリッドナビ
「推奨ルート」は、VICS情報とナビに保存されている過去の統計データを使ったルート。
×
オペレーターサービス 専門のオペレーターに、「行きたい場所」を伝えると、目的地を検索しナビに設定してくれる ×
ヘルプネット 万一の事故や急病時に救助サービスに連絡する ×
マイカーSecurity ドアのこじ開け、車両盗難などの異常の察知や位置追跡等おこなえるセキュリティサービス
DCM搭載車のみ
×
カーファインダー クルマの駐車位置をT-Connectスマホアプリの地図上で確認 ×
eケア リモート メンテナンス マイカー情報 ログ 「走行アドバイス」と「ヘルスチェックレポート」など ×
ESPO(エスポ) 運転結果がトヨタスマートセンターで集計され、エコドライブレベルをナビやT-Connectスマホアプリで確認する ×
インフォメーション 天気予報 駐車場案内 ニュース 交通情報など表示 ×
ここだよメモリー 車の位置情報を、メールで相手に送る ×
Apps(アップス) エージェント+など(先読み情報案内サービス)などナビにアプリを追加できる
通れた道マップ 車両から収集したプローブ情報を基に、直近24時間以内の通行実績をリアルタイムで地図上に表示する。パソコンまたはスマホのT-Connectアプリから見れる。

◎:便利に使えた
○:やや便利
×:使うのが面倒(DCM付きの車だとカーファインダーやエージェントなど便利と思われる)、性能がいまいち(音声操作)、利用状況依存(先読み情報案内サービス、ハイブリッドナビ)
△:通れた道は災害時には有益と思われる、Appsはぜひ使いものがない

DCMとWi-Fiテザリング接続で利用可能なサービスの違い


まとめ

使い続けるサービスはマップオンデマンドとドライブプランとNaviCon

マップオンデマンドは新車から最長5年、ナビと「トヨタスマートセンター」をつないでナビの道路情報更新ができます。PC(SDやCD)を介さず最新の道路のメンテができるので一番使う機能かと思います。 
5年過ぎても、PC(NSZT-W68Tの場合CDから)による更新は無料で利用できます。
3年以降、施設情報まで含めたSD全更新は有償で約2万かかります。


YAHOO!カーナビなどでは普通に作成保存できる目的地やドライブプランですが、
車のナビと連携できるとやはり便利なので、TCスマホナビとナビ連携するドライブプランは便利かと思います。


TCスマホナビがBluetoothでナビに目的地セットができないので
スマホでチョッと調べた目的地を素早くナビにセットするにはNaviConが一番簡単でした。


それにしても
車載カーナビ vsスマホナビ vs アプリ
カーメーカーのデータセンタ vs Amazon/Apple/Google  vs 地図会社
Security、Safety、ビックデータ、AIと関係が複雑すぎて 
クルマとネットの理想的なカタチはまだまだ発展途上のようです。

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