ノートPCでバッテリー寿命を延ばす使い方の考察 (HP Spectre x360)


リチウムイオンバッテリーバッテリーは100%まで充電したり、
逆に0%のまま放置すると劣化の原因になるといわれています。

バッテリー駆動のご使用が多い人は80%、
ACアダプターでの使用が多い人はさらに50%で、充電を止める運用ができれば寿命を延ばすのに効果的だそうです。

調べたら私のPCではBIOSの設定で可能でしたのでレポートします。


BIOSのバッテリーの設定で充電量を変更する

機種: HP Spectre x360 Convertible 13-ap0xxx
BIOSバージョン (wmic bios get biosversion 管理者で実行)
{"HPQOEM - 1072009", "F.34", "American Megatrends - 5000D"}


BIOS起動手順 再起動後escキー>Startup Memuが現れたら>f10キーを押す

BIOS > Coniguration >
Battery Care Function で充電量を変更します。

ACアダプター利用がメインの為、デフォルト100%から50%に変更しました。


ACアダプターで利用するとでバッテリーは49%程度を維持して動作しています。



Battery Remaining TimeEnabledにすると
バッテリー利用では、バッテリーの残り時間を表示します。



50%運用ではモバイル利用でのバッテリ切れは早まりますが
付属の ACアダプターは65WのUSB-PDアダプターで
30分で50%の急速充電ができるのでこの運用を続けてみます。


バッテリー寿命の長持ち機能はブランドや機種で異なります。
他社参考→ 「バッテリーいたわり充電モード」| VAIO

お手元のPCの機能を調べてみてください。


バッテリの劣化の種類

リチウムイオンバッテリーの劣化「サイクル劣化」と「保存劣化」の2つです。

サイクル劣化 → 劣化は防げない
バッテリーが充電と放電を繰り返すうちに、内部の化学反応などによって劣化が進むこと。
一般的には300~500回程度の充電と放電を繰り返すと容量が約半分になる。


保存劣化 → 改善が可能   
使わずに放置したままでも劣化する現象。
温度の高い状態、満充電の状態、完全放電(0%)の状態でも劣化む。
   
前述の充電を50%や80%に抑えるのは保存劣化を抑えるために行います。



バッテリー劣化度合いを確認
HPの場合ユーティリティーソフトHP Support Assistantで確認できます。



OSのコマンドでも調べられます。
powercfg /batteryreport   →レポートbattery-report.htmlが生成されます。
ただしバッテリー容量の単位がmWhで分かりにくいです。



バッテリのサイクル数と寿命

モバイルバッテリーの寿命は「充放電の回数」で決まる。
メーカーにより「繰返し充電回数」とか「充電サイクル回数」と表記される。
新品時の6割未満の性能になる回数を表示しているようです。

サイクルは電池容量の100%分を充電と放電して1サイクルとするので
継ぎ足し充電の場合以下のように0.4サイクルのようになります。
(0%→100% →0%)=1サイクル 
(40%→100%→40%)=0.6サイクル
(20%→60%→20%)=0.4サイクル 


HPの場合ユーティリティーソフトでサイクル数を確認できます。
現在サイクル数は 77となってます。




手持ちの2012年製の古いノートPCについて
バッテリーの劣化具合を先ほど紹介したpowercfg /batteryreportで調べてみました。

7年程使って、バッテリー容量は新品時の66%程あります。
ACアダプターにつなぎっぱなしの利用がメインでした。
バッテリー上限管理がないので常時満充電の状態ですが、
充電放電を繰り返すサイクル劣化は少なかったと思います。



いろいろ調べてきましたが、最近のデバイス+純正バッテリーでは
「いつ、どれだけ充電しようがあまり気にしなくて良いようです」

参考サイト→ なぜリチウムイオンなのか?充電をもっと簡単に | Apple


ただし自分でできる以下の点は心がけましょう
  • バッテリーを使い切ってしまったらできるだけ早く充電する
  • スマホの場合はアプリを使いながら充電しない(熱でも劣化)
  • ノートPCの場合は80%充電量の設定ができれば利用する


最近のHP Spectreのような薄型ノートブック製品では
メーカーや修理業者じゃないと交換出来ない内蔵バッテリ―が増えています。

ちなみにHPのバッテリー消耗/障害時の有償バッテリー交換サービスは
個人向けWindows ノートパソコン 26,000円(税抜)で送料顧客負担と
結構高価です。 交換するかPC買い替えるか悩みますよね。



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